2004年8月28日 日中学院
日中学院倉石賞の最初の授業は1989年でした。日中学院の創立は1951年ですから、創立38周年のときです。 戦前の日本の中国語教育は不幸な日中関係を反映して、まことに貧寒でした。その状態にかねてから警鐘を鳴らしていた倉石武四郎先生が、戦後、アカデミズムの中から民間に出て創立されたのが、日中学院の前身倉石中国語講習会です。当時は国交未回復のため、さまざまな困難に見舞われました。しかし、日中学院は創立当初の目標、「科学的中国語教育の確立と普及」「日中友好の堅持」を一貫して掲げてきました。私たちが日中学院を、戦後日本の中国語教育発祥の地ともいうべき栄誉の地だ、と誇っている所以です。 倉石先生は最近の中国語教育の隆盛をみることなく、1975年にお亡くなりになりました。御遺族から寄付された850万円をもとに、日中学院が毎年それに若干付加し、有志の皆様のご寄付も加えて、「倉石武四郎先生記念基金」を制定したのは、先生の志を忘れないためです。 その基金から中国語教育・日中文化交流などに貢献した個人や団体の研究業績に「日中学院倉石賞」を贈呈することになったわけですが、受賞者が多くなるにつれて世の注目を浴びるようになったのは、よろこびにたえません。今後ともこの事業を続けてまいりますので、皆様のご協力、ご指導を心からお願い申し上げます。